
当店にて、株式会社アトムが実施する富山県内でのアーティスト・イン・レジデンスで生まれた作品を展示いたします。
第一回目は、2025年7月〜8月に富山県滑川市で滞在制作を行ったアーティスト・水野渚によるガラス作品「Liquid Atlas in Toyama」を展示。本作は、射水市と滑川市の農家から譲り受けた「籾殻灰(もみがらはい)」を焼成し、ガラス化したものです。稲が育つ土壌によって変化するガラスの色合いは、まさにその土地の記憶を映し出しています。

初日にはオープニングイベントとして、水野渚とキュレーターであり作家の丹原健翔氏のトークイベント、滑川市の名産であるホタルイカを使用したリゾットをコラボレーションメニューとして提供いたします。食材としてのお米と、稲から生まれたガラスアート。富山の豊かな風土が育んだ「結晶」を、五感でお楽しみください。
■展示概要
展示期間:2026年3月29日(日)〜5月16日(土)
営業時間:レストランの営業時間に伴います。HPをご覧ください。
展示作家:水野渚
入場料:無料 ※富山県美術館の入館無料エリアに展示を行っています。
オープニングイベント:トークイベント「土地の声に、誰がどう耳を澄ますのか?」
― 稲からできたオリザガラス《Liquid Atlas in Toyama》をめぐって
2026年3月29日(日) 17:00~18:30 16:45開場
ゲスト:丹原健翔(作家/キュレーター)※オンラインにて登壇いたします
参加申込:https://forms.gle/shkbzqErDH2DjHaY9
参加費:1,500円(税込)※ドリンク、軽食付き
滑川県立高等学校薬学部考案クラフトコーラ「ハイジアコーラ」、ホタルイカリゾットをご提供いたします。
運営:主催 株式会社富山とイート、共催 株式会社アトム
■作家プロフィール

水野 渚(みずの なぎさ)
愛知県生まれ
2025年東京藝術大学大学院 美術研究科 グローバルアートプラクティス専攻修了
私は、主に「食べる / 触れる」という行為を通じて、人と人、人と土地との関係性やケアのあり方を探究している。遊び心に満ちた方法で世界との対話を試みたい。
https://mizunagi.com/ja/
■展示作品ステイトメント
「Liquid Atlas in Toyama」
2025 / 稲からできたガラス、プロジェクター、紙
富山は、米の実りで満ちた土地。かつて、米騒動という波がここから立ち上がった。私は射水と滑川で採れた稲の籾殻を焼き、「最も硬い液体」と呼ばれるガラスに変えた。その色は、土や水、そして人の営みによって異なる。滑川を歩くと、どこからともなく水の音がする。姿を変え、止まらず、やがて海へ向かう。 暗渠の上で眠る車を見つけ、「川には住所がない」という事実に妙に納得した。ガラスも、水も、色も、動いている。形があるようで、掴めない。けれど確かにここにあり、この土地と結びついている。一粒のガラスは、地図のかけら。その中に閉じ込められた色は、過去を映し、未来を予感させる。ここで生まれたガラス越しに見る世界は、今日も色を変えている。

《Liquid Atlas》プロジェクトについて
土地の境界や所有をめぐる問題に対し、ガラスのもつ流動性や色彩の不確かさを通して、多元的かつ感情的な視点から「流動的な色の地図帳(Liquid Atlas)」の制作を試みるものだ。ガラスは「最も硬い液体」とも呼ばれるように、不安定で流動的な物質である。一方、稲は土地所有や富の集中、国家制度と深く関わってきた植物である。
各土地から生まれたガラスの色を地図上に重ね合わせることで、政治的な境界線によって区切られた既存のアトラスとは異なる、境界の流動性を体現する地図帳を構想する。現時点では、日本2地域(利根川流域と富山県)の稲でガラスビーズを制作し、今後も拡大予定。今回の《Liquid Atlas in Toyama》はその端緒となるものである。
■3/29(日)限定・コラボレーションメニュー「ホタルイカリゾット」
富山県産コシヒカリの甘み、ブイヨンと玉葱で丁寧に引き出した一皿。仕上げには、羊乳チーズ「ペコリーノロマーノ」を贅沢に追い掛けました。主役は、プリッと弾ける旬の蛍烏賊。濃厚なワタの旨みと、チーズの心地よい塩気が、アルデンテに炊き上げたお米と溶け合います。パセリの爽やかな香りがアクセント。春の色彩をお楽しみください。
■トークイベント「土地の声に、誰がどう耳を澄ますのか?」
― 稲からできたオリザガラス《Liquid Atlas in Toyama》をめぐって
《Liquid Atlas in Toyama》の展示にあわせ、作品背景や制作プロセスを共有するとともに、「土地の声に誰がどう耳を澄ますのか?」という問いを軸に、アーティスト、キュレーターそれぞれの立場から対話を行います。前半では、作品解説および富山(射水・滑川)での滞在制作の様子、リサーチの過程についてご紹介します。後半では、土地・素材・歴史 といった「声なきもの」を、ゲストの丹原健翔氏がどのように受け取り、翻訳し、社会にひらいていくのかについて、両者の視点を交差させながら考えていきます。
2026年3月29日(日) 17:00~18:30 16:45開場
ゲスト:丹原健翔(作家/キュレーター)※オンラインにて登壇いたします
参加申込:https://forms.gle/shkbzqErDH2DjHaY9
参加費:1,500円(税込)※ドリンク、軽食付き
滑川県立高等学校薬学部考案クラフトコーラ「ハイジアコーラ」、ホタルイカリゾットをご提供いたします。

丹原健翔(たんばら けんしょう)
作家 / キュレーター
1992年東京生まれ。作家、キュレーター、アマトリウム株式会社代表。ハーバード大学美術史学科卒業。展覧会の企画・批評・制作・制度設計にわたり多角的に活動し、芸術の表現と言語、社会との回路を再設計する実践を行っている。現代美術、工芸、建築、企業文化事業、教育プログラムなど、分野横断的な企画を通じて、文化の制度と個人表現の間にある摩擦や翻訳不可能性をひとつの創造の契機として、新しい語りと経験の形式を提案する。主な企画に『凸版印刷 GEMINI Laboratory Exhibition:デバッグの情景』(2022、ANB Tokyo)、『無人のアーク』(2023、大阪関西国際芸術祭)、『Back to Thread 糸への回帰』(2023、FUJI TEXTILE WEEK)、『循環する宮殿』(2024、Mikke Gallery)、『竹中工務店 たてものめがね まちめがね展 宇宙から虫まで、縮尺で考える建築の見方』(2025、VS.) など。その他に、東京工芸大学非常勤講師、アートスペース「ソノアイダ」レジデントキュレーターなど。
Photo ©野本ビキトル(METACRAFT)提供:e-vela.jp
本件に関するお問い合わせ
会社名:株式会社富山とイート
e-mail:info@bibibi-juruli.com