安野谷 昌穂「Dream Play Sequence」作品紹介

BiBiBi&JURULiの店内には、数々の安野谷昌穂氏の作品を展示しています。各作品に込められた想いをご紹介いたします。


この度およそ半年間に渡るフィールドワークを経て、そこからインスパイアされた作品を製作しました。
僕にとって未開の地だった富山。東西南北陸海空の自然の恵み、歴史的事象から現在の地域事業まであらゆる表情を体感し、僕にとっての富山を完全アップデートしました。
富山県の人々が昔から大切にしている事や、何も知らなかった僕だからこそ見つける事ができた富山の魅力、そして富山を含む地球全体に思った物事を沢山詰め込んだ作品群に仕上がりました。
壁画やモビール、ラグ作品は全て呼応しあっています。
そして皆様が居られるこの空間こそが一つの作品であると思ってください。
安野谷 昌穂

【Dream Play Sequence】
富山県美術館の南の富岩運河環公園を一望できる一面の大ガラスのある当レストランでは、 自然光や水面からの反射光が館内を満たす。 安野谷昌穂によるペインティングおよびモビール型の立体作品たちは、 透明感のある光景の中で様々な色や形を取りながら移り変わり、 まるで遊び回る子どもたちや精霊たちを彷彿とさせる。
ガラス工房や鋳造技術といった人々の生活と美意識を支えてきた工芸文化と、 そして日本海と山脈に挟まれて生まれた透明感のある富山の風景が、 夢体験のように遊びを提供し、 複数の時間や空間が重なり合う体験を生むことを期待しています。
キュレーター 丹原健翔


-wall painting- 超楽感覚曼茶羅
acrylic, ink and mixed medium on panel/2021
目前に広がる街とその全てを包み込む大地、そして天空へと聳える立山連峰。
呼応する太古と現在。
こたえは全てすぐそばにある。
いまこの瞬間を生きる人間に送る曼茶羅絵。


-mobile- EBITEN
mixed medium on wood/2021
伝統も技術も拘りも大切。そんな事百も承知。感謝の気持ちでもってそれをぶち破る。そして軽くなって自由自在に宙を舞う。
それは精霊、それは天使、それは海老や木の葉、それは海や風。


-mobile-YYYYES Kannon
mixed medium on wood/2021
人の心も四季の様に移ろうもの。
喜怒哀楽、春夏秋冬、東西南北。
どんな面があってもYESと、楽しもう。
そうすると、飛べるよ。


-mobile- KAMUICOME
mixed medium on wood/2021
この神様はさ、遠い昔から知ってるんだってさ。
どこか遠い国からやって来たんだそう。今はもうあちこちに居てこっそり皆んなを見守ってるんだってさ。


-mobile- Humor Hammer
mixed medium on wood/2021
神様お願いです。大きな宝石の付いた指輪もいりません。ピカピカの靴や靡くドレスもいりません。もの忘れするお酒も甘いお砂糖も沢山はいりません。
その代わりに、沢山の楽しい事と尽きない笑いをください。


-ART RUG- HUMAN
Acryl 100% Hand tufted/All hand made in Japan/2021
大地を司る守り神。
生命に大も小も無い。
すべてを大切に思う。
私がそうされている様に。


-ART RUG-LEAF
Acryl 100% Hand tufted/All hand made in Japan/2021
一つの言葉。ひとつの生き物。一枚の葉っぱ。
あなたの手と私の手。
みんなひとつのはじまり。


-ART RUG-RAINBOW
Acryl 100% Hand tufted/All hand made in Japan/2021
なんで虹ができるか知ってる?
それは虹をかけたいって気持ちが繋がるからだよ。

【プロフィール】
■安野谷 昌穂
1991年兵庫県生まれ。 国内外での個展やグループ展に参加。 日本を拠点に活動中。 幼少期から現在に至るまで自然の中で多くの時間を過ごし、その中で得た観察や感覚に強く影響を受けながら、絵画、ドローイング、コラージュ、パフォーマンス、写真などを使った作品を発表する。 コラボレーションワークとしてZUCCa (2015-16 A/W)やCOMME des GARCONS SHIRT (2016-17 A/W)などがある。 2016年にアートブック「STEIDL – WERK No. 23: MASAHO ANOTANI “DEFORMED”」が発表された。
Website : https://masahoanotani.com/

■丹原 健翔
92年東京生まれ。孫正義育英財団の財団生1期生。2017年ハーバード大学美術館公式展覧会(Drawing: Invention of a Modern Medium)企画・研究。作家、キュレーター。アマトリウム株式会社代表。新大久保UGO実行委員、一般社団法人オープンアートコンソーシアム理事。主な展覧会に、森山大道展(19年、kudan house)、未来と芸術展(19年、森美術館、作家として)、過剰な包装(19年、都内某所)、ENCOUNTERS(20年、ANB Tokyo)、You (We) Are Beautiful! (20年、新大久保UGO)など。
UGO https://www.shinokubo-ugo.com/